シーン別のFAX送付状例文を集めました
FAX送付状の書き方の総論についてはFAX送付状の書き方とテンプレートで解説しています。本記事は実例集として、シーン別に使える文例を6パターン以上掲載します。コピーして必要な箇所を書き換えれば、そのまま業務に使えます。
それぞれの例文には、使う場面と気をつけるポイントを併記しています。自分のシーンに合うものを選んでください。
例文を使う前に確認したい共通項目
どの例文でも、以下の項目は必ず埋めてください。
- 送信日
- 宛先(会社名・部署名・氏名)
- 差出人(会社名・部署名・氏名・連絡先)
- 件名
- 送信枚数(送付状を含めた総ページ数)
- 本文メッセージ
「様」と「御中」の併用、敬称の漏れ、送信枚数の数え間違いは送付状でよくあるミスです。詳しくはFAX送付状の書き方とテンプレートを参照してください。
例文1: 社外の取引先への標準的な送付状
社外の継続的な取引先に書類を送る場面の例文です。最も汎用的なパターンで、見積書・請求書・契約書類などの送付に使えます。
FAX送付状
送信日: 2026年○月○日
○○株式会社 ○○部 ○○課 ○○ ○○ 様 FAX: 03-XXXX-XXXX
株式会社△△ △△部 △△ △△ TEL: 03-XXXX-XXXX / FAX: 03-XXXX-XXXX
件名: ○○のお見積書送付の件 送信枚数: 本状を含め ○ 枚
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
先日ご依頼いただきました○○のお見積書をお送りいたします。 ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
ご不明な点がございましたら、下記までご連絡ください。
敬具
使う場面: 既存の取引先への定期的な書類送付、見積書・請求書の送付。 ポイント: 「拝啓〜敬具」の形式が基本です。本文は3〜5行に収めると読みやすくなります。
例文2: 初めての相手への送付状
新規の問い合わせや営業で、まだ取引のない相手にFAXを送るときの例文です。自己紹介を盛り込むのが特徴です。
FAX送付状
送信日: 2026年○月○日
○○株式会社 ○○部 御中
株式会社△△ 営業部 △△ △△ TEL: 03-XXXX-XXXX / FAX: 03-XXXX-XXXX Email: [email protected]
件名: 弊社サービスのご案内 送信枚数: 本状を含め ○ 枚
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 突然のFAXにて失礼いたします。
弊社は○○の分野で○○のサービスを提供しております、株式会社△△と申します。 貴社のご事業に関連する内容と存じ、資料をお送りいたします。
ご検討いただける場合は、お手数ですが上記連絡先までご一報いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
使う場面: 新規取引先への初回連絡、営業資料の送付、初対面の相手への問い合わせ。 ポイント: 「突然のFAXにて失礼いたします」の一言で唐突さを和らげます。詳しくは初めての相手へのFAX送付状を参照してください。
例文3: 依頼・問い合わせの送付状
書類の作成依頼、見積依頼、情報提供の依頼などで使う例文です。依頼内容と返信期限を明確にするのが要点です。
FAX送付状
送信日: 2026年○月○日
○○株式会社 ○○ ○○ 様 FAX: 03-XXXX-XXXX
株式会社△△ 購買部 △△ △△ TEL: 03-XXXX-XXXX
件名: ○○のお見積依頼 送信枚数: 本状を含め ○ 枚
拝啓 平素より大変お世話になっております。
下記の件につきまして、お見積をお願いしたくFAXさせていただきました。
記 ・対象: ○○○ ・数量: ○○○ ・納期: 2026年○月○日 ・希望回答期限: 2026年○月○日まで
ご多用のところ恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。
敬具
使う場面: 見積依頼、資料請求、情報提供の依頼。 ポイント: 「記」以下に依頼内容を箇条書きでまとめると、相手が処理しやすくなります。回答期限を必ず明示してください。
例文4: お礼の送付状
打ち合わせの後、書類を受領した後、取引完了後などに送るお礼の例文です。文書の送付ではなく、お礼自体が主目的になることもあります。
FAX送付状
送信日: 2026年○月○日
○○株式会社 ○○部 ○○ 様 FAX: 03-XXXX-XXXX
株式会社△△ 営業部 △△ △△ TEL: 03-XXXX-XXXX
件名: 先日のお打ち合わせのお礼 送信枚数: 本状を含め ○ 枚
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
先日はお忙しいところ、お打ち合わせのお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。 ご提案いただいた件につきまして、社内で検討の上、改めてご連絡を差し上げます。
取り急ぎ、お礼かたがたご報告申し上げます。
敬具
使う場面: 商談後のお礼、書類受領のお礼、来訪のお礼。 ポイント: 「取り急ぎ、お礼かたがた」の言い回しは、簡潔にお礼を伝えたいときに便利です。長く書きすぎず、感謝の意を明確に伝えてください。
例文5: 督促・確認の送付状
返答や書類の受領が遅れている相手への督促、または受信確認を求める例文です。相手を不快にさせない配慮が必要です。
FAX送付状
送信日: 2026年○月○日
○○株式会社 ○○ ○○ 様 FAX: 03-XXXX-XXXX
株式会社△△ 経理部 △△ △△ TEL: 03-XXXX-XXXX
件名: ○月○日付ご請求書のご確認 送信枚数: 本状を含め ○ 枚
拝啓 平素より大変お世話になっております。
○月○日付でお送りいたしましたご請求書につきまして、まだご対応のご連絡をいただけておりません。 行き違いの際はご容赦いただきたく存じますが、念のため再度お送りいたします。
ご確認の上、○月○日までにご対応くださいますようお願い申し上げます。 ご不明な点がございましたら、下記までご連絡ください。
敬具
使う場面: 入金督促、書類提出の督促、返答待ちの確認。 ポイント: 「行き違いの際はご容赦いただきたく存じます」の一言を入れると、相手側の事情を考慮した柔らかい督促になります。期限を明示するのは必須です。
例文6: 個人間・カジュアルな送付状
個人事業主から知人や個人宅への送信、簡易な業務連絡など、堅苦しさを抑えたい場面の例文です。
FAX送付状
日付: 2026年○月○日
○○ ○○ 様 FAX: 03-XXXX-XXXX
△△ △△ TEL: 090-XXXX-XXXX
件名: ○○の件の資料 枚数: 本状含め ○ 枚
いつもお世話になっております。
先日お話しした○○の件の資料をお送りします。 ご確認の上、ご不明な点があればお電話ください。
よろしくお願いいたします。
使う場面: 個人事業主同士のやり取り、知人への送信、簡易な業務連絡。 ポイント: 「拝啓〜敬具」を省略してもかまいません。ただし、最低限の挨拶と用件は記載してください。
例文7: 社内連絡の送付状
支店間や部署間など、社内のFAX連絡で使う例文です。本来、社内では送付状を省略してもよいケースが多いですが、複数支店をまたぐ場合は付けたほうが安全です。
社内FAX送信票
送信日: 2026年○月○日
宛先: ○○支店 ○○課 ○○ 様 差出人: 本社 △△部 △△ 内線: XXXX
件名: ○○の件 枚数: 本状含め ○ 枚
○○の資料をお送りします。 確認の上、ご対応をお願いします。 不明点は内線XXXXまで。
使う場面: 社内の支店間連絡、部署間の業務連絡。 ポイント: 「拝啓」等の前文は不要です。内線番号を記載しておくと問い合わせがスムーズになります。
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ブラウザからFAXを送る →例文8: 見積依頼のFAX送付状
見積依頼は「何を・いくつ・いつまでに」の3点が抜けると必ず問い合わせが返ってきます。送付状の時点で条件を確定させておくと、往復が一度で済みます。
2026年○月○日
株式会社○○○○
営業部 ○○様
株式会社△△△△
購買部 △△ △△
TEL: 03-0000-0000
FAX: 03-0000-0001
お見積りのご依頼
拝啓 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、下記の件につきましてお見積りをお願いしたく、
ご依頼申し上げます。
ご多用のところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願い
申し上げます。
敬具
記
1. 品名・仕様 : 別紙仕様書のとおり
2. 数量 : ○○個
3. 納入希望日 : 2026年○月○日
4. 納入場所 : 弊社○○倉庫
5. 見積提出期限: 2026年○月○日
6. 送付枚数 : 本状を含め ○枚
以上
使い分けのポイント: 仕様が複雑なときは「別紙仕様書のとおり」として図面を添付し、送付状には条件だけを書きます。逆に単品の見積もりなら、品名・型番を送付状に直接書いたほうが相手が扱いやすくなります。見積提出期限は必ず入れてください。書かないと後回しにされます。
例文9: 請求書を送るときのFAX送付状
請求書は原本を郵送し、FAXは「取り急ぎの控え」として先に送る運用が一般的です。この前提を送付状に明記しておくと、二重計上や「原本が届いていない」という行き違いを防げます。
2026年○月○日
株式会社○○○○
経理部 ご担当者様
株式会社△△△△
経理部 △△ △△
TEL: 03-0000-0000
請求書送付のご案内(FAX先送り)
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、○月分のご請求書を作成いたしましたので、
取り急ぎFAXにてお送りいたします。
原本は本日付で郵送いたしますので、恐れ入りますが
到着までしばらくお待ちください。
ご不明な点がございましたら、上記までご連絡ください。
敬具
記
1. 請求書番号 : No.○○○○
2. 請求対象期間: 2026年○月分
3. ご請求金額 : 金○○○,○○○円(税込)
4. お支払期限 : 2026年○月○日
5. 送付枚数 : 本状を含め ○枚
以上
注意点: 金額はFAXの読み取り劣化で桁を誤読されることがあります。「金○○○,○○○円」と漢数字の「金」を頭に付け、3桁区切りを入れると誤読が減ります。個人事業主宛てなら「経理部 ご担当者様」を相手の氏名に置き換えてください。
「FAXにて失礼いたします」の正しい使い方
送付状でよく使われる定型句ですが、使うべき場面とそうでない場面があります。
使う場面 — 本来は郵送・持参・対面で渡すべきものを、急ぎのためにFAXで先に送るとき。「略式で申し訳ない」という意味の詫びなので、正式な書類の先送りにこそ合います。
取り急ぎFAXにて失礼いたします。原本は別途郵送いたします。
使わない場面 — FAXが正規の伝達手段として合意されている取引(発注書のFAX受付など)。この場合は略式ではないので、詫びる必要がありません。かえって不自然になります。
言い換え表現
| 表現 | ニュアンス | 適した場面 |
|---|---|---|
| 取り急ぎFAXにて失礼いたします | 略式の詫び+急ぎ | 原本を後送する請求書・契約書 |
| FAXにてご連絡申し上げます | 中立・詫びなし | FAXが正規手段の定常業務 |
| 略儀ながらFAXにて失礼いたします | より丁寧な詫び | 目上・初めての相手 |
| ご査収のほどよろしくお願いいたします | 確認依頼 | 末尾の結びとして併用 |
なお「FAXを送ってください」と相手に依頼する場合の敬語は、**「FAXをお送りいただけますでしょうか」**が最も自然です。「ご送付ください」でも問題ありませんが、やや事務的な印象になります。
例文を使うときの注意点
件名は具体的に書く
「○○の件」だけでは内容がわかりません。「○月分のご請求書送付の件」「△△プロジェクトのお見積書送付の件」のように、書類の種類と用途がわかる件名にしてください。
送信枚数は必ず数え直す
例文をコピーして使う場合、送信枚数の記載を忘れるとそのまま「本状を含め ○ 枚」と空欄が残ります。送信前に必ず実際の枚数を埋めてください。
敬称の使い分け
「○○ ○○ 様」と「○○部 御中」は併用しません。担当者名がわかっている場合は「様」、部署宛で個人を特定しない場合は「御中」を使います。
期限の書き方
返信期限や対応期限は「○月○日まで」と日付で明記してください。「なるべく早く」「お早めに」では相手が判断に迷います。
送付状の例文と関連記事
| シーン | 推奨する例文 | 補足記事 |
|---|---|---|
| 既存取引先への書類送付 | 例文1 | FAX送付状の書き方 |
| 初めての相手 | 例文2 | 初めての相手へのFAX送付状 |
| 見積依頼・資料請求 | 例文3・例文8 | — |
| お礼の連絡 | 例文4 | — |
| 督促・確認 | 例文5 | FAXを送る時間帯のマナー |
| 個人間・カジュアル | 例文6 | — |
| 社内連絡 | 例文7 | — |
| 請求書の送付 | 例文9 | — |
よくある質問
Q: 見積依頼のFAX送付状には何を書けばいいですか?
A: 「品名・仕様」「数量」「納入希望日」「納入場所」「見積提出期限」の5項目です。この5つが揃っていないと必ず問い合わせの往復が発生します。特に見積提出期限は必ず記載してください。書かないと後回しにされます。仕様が複雑な場合は「別紙仕様書のとおり」として図面を添付し、送付状には条件だけを書くと読みやすくなります。例文8をそのまま使えます。
Q: 請求書をFAXで送るとき、原本の郵送は必要ですか?
A: 取引先との取り決めによりますが、原本を郵送し、FAXは「取り急ぎの控え」として先に送る運用が一般的です。この前提を送付状に明記しておくと、二重計上や「原本が届いていない」という行き違いを防げます。金額はFAXの読み取り劣化で桁を誤読されることがあるため、「金○○○,○○○円」と3桁区切りで書いてください。例文9が該当します。
Q: 「FAXにて失礼いたします」は必ず書くべきですか?
A: いいえ、場面によります。この表現は「本来は郵送や持参で渡すべきものを略式で送る」という詫びなので、原本を後送する請求書・契約書には適切ですが、FAXが正規の伝達手段として合意されている取引(発注書のFAX受付など)では不要です。略式ではないものを詫びると、かえって不自然になります。
Q: FAX送付状のひな形はどこで手に入りますか?
A: 本記事の例文1〜9をそのままコピーして使えます。日付・宛名・送信枚数・本文を差し替えるだけで完成します。QuickFax JPでオンラインFAXを送る場合は、送付状が自動生成されるため別途用意する必要はありません(無料)。宛先と件名を入力すれば体裁の整った送付状が付きます。
Q: 送付状の送信枚数は送付状自身も数えますか?
A: 数えます。「本状を含め○枚」と書くのが最も誤解がない書き方です。「送付状1枚+本体3枚」の場合は「本状を含め4枚」となります。受信側は届いた紙の総数と照合するため、ここがずれると再送依頼の原因になります。
まとめ
FAX送付状の例文は、シーンに合わせて使い分けることで、相手に正確な情報を伝えられます。本記事の例文をベースに、自分の業務に合わせて調整してご利用ください。
総論的な書き方を確認したい方はFAX送付状の書き方とテンプレート、手書きで作成したい方は手書きFAX送付状の書き方も参考になります。
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