手書きFAX送付状の書き方 — マナー・例・避けるべき場面【2026年版】

手書きのFAX送付状はマナー違反ではない

FAX送付状は手書きでも問題ありません。コンビニで購入した便箋や市販の送付状用紙、罫線入りのメモ用紙に手書きで作成し、原稿と一緒にFAXで送るスタイルは、現在でも多くの業界で使われています。

ただし、手書きには手書き特有のマナーと注意点があります。読みにくい文字、罫線の歪み、不適切なペンの色などは、相手に「丁寧さに欠ける」という印象を与える原因になります。

本記事では、手書きFAX送付状の正しい書き方、罫線の引き方、押印の位置、ペン選び、よくあるミス、手書きが許される場面と避けるべき場面を解説します。

手書きが選ばれる場面

WordやPDFでの作成が一般的になった現在でも、手書きの送付状が選ばれる場面があります。

  • 手元にパソコンがない場面: 出張先や外出先で急ぎFAXを送る必要があるとき
  • 本人の押印を含めたい場面: 印影付きの送付状を送ることで、形式的な信頼感を示したい場合
  • 少量・単発の送信: 月に数回程度の利用で、テンプレートを用意するほどでもない場合
  • 相手側の慣習: 取引先が手書き文化の強い業界(古くからある中小企業、地方の事業者など)の場合
  • 個人間のやり取り: 親しい取引先や個人宛の送付

手書き送付状に必要な要素

手書きでも、記載する要素は印刷の送付状と同じです。

項目記載内容
日付送信日(年月日)
宛先会社名・部署名・氏名・FAX番号
差出人会社名・部署名・氏名・TEL/FAX
件名送付する文書の内容
送信枚数本状を含めた総ページ数
本文挨拶と用件

各項目の書き方の詳細はFAX送付状の書き方とテンプレートを参照してください。

罫線の引き方とレイアウト

手書きの送付状で見栄えを左右するのは、罫線とレイアウトです。

用紙の選び方

A4サイズの白紙、または罫線入り便箋を使います。市販の「FAX送付状用紙」も文具店で入手できます。色付きの用紙やデザイン入りの便箋は、FAX送信時に潰れて読みにくくなるので避けてください。

罫線を引くコツ

罫線が必要な場合は、定規を使ってまっすぐ引きます。フリーハンドで歪んだ罫線は、相手に粗雑な印象を与えます。罫線の太さは0.3〜0.5mm程度のボールペンで十分です。

宛先欄・差出人欄を枠で囲む場合は、長方形の四隅をきっちり合わせてください。FAXは送信時に画像が圧縮されるため、線が細すぎると消える場合があります。

余白の取り方

上下左右に2〜3cmの余白を取ってください。余白が少ないと、FAX送信時に端が切れる可能性があります。

ページ全体のバランス

上から「日付」「宛先」「差出人」「件名・枚数」「本文」「結び」の順に配置するのが標準です。各ブロックの間には1〜2行分のスペースを空けて、視覚的に区切りをつけてください。

ペン選び

ペンの色と太さは、FAX送信時の読みやすさに直結します。

推奨するペン

  • 黒のボールペン(油性または水性): 標準的な選択肢。0.5〜0.7mmの太さが読みやすい
  • 黒のサインペン: より太く濃い線が引けるため、強調したい部分や見出しに使える

避けるべきペン

  • 青・赤・緑などのカラーペン: FAXはモノクロ送信のため、色は再現されません。さらに、青系のインクは送信時に薄くなり読みにくくなる場合があります
  • 鉛筆・シャープペンシル: FAX送信時に線が薄くなり、ほぼ判読できなくなります
  • 蛍光ペン: 全く写らない場合があります
  • 0.3mm以下の極細ペン: 線が細すぎて、送信先で消える可能性があります

赤ペンは「強調」「訂正」のイメージがあり、ビジネスFAXでは不適切と受け取られることがあります。黒一色で書くのが最も無難です。

押印の位置

差出人欄に押印する場合、以下のポイントを押さえてください。

  • 位置: 差出人の氏名の右側、または氏名の末尾の文字に少し重ねる位置
  • 印鑑の種類: 認印で問題ありません。シャチハタは略式と見なされる場合があるので、可能なら朱肉を使う印鑑を使用
  • 印影の濃さ: 朱肉を使い、はっきりと印影が残るようにする。かすれた印影はFAX送信時にさらに薄くなります

押印は必須ではありません。送付状の内容や相手との関係性に応じて判断してください。

手書き送付状の例

以下は、手書きで作成する送付状の典型的なレイアウトです。

───────────────

           FAX送付状

           2026年○月○日

○○株式会社 ○○部 ○○課 ○○ ○○ 様 FAX: 03-XXXX-XXXX

───────────────

株式会社△△ △△部 △△ △△ ㊞ TEL: 03-XXXX-XXXX FAX: 03-XXXX-XXXX

件名: ○○の書類送付の件 送信枚数: 本状を含め ○ 枚

───────────────

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 下記の書類をお送りいたしますので、 ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。

               敬具

───────────────

文例の詳細はFAX送付状の例文集を参照してください。

よくある手書きミス

ミス1: 文字が薄い・かすれている

ペンのインクが薄い、または書き方が弱いと、FAX送信時にさらに薄くなって判読できなくなります。送信前に一度コピーを取ってみて、複写でも文字が読めるか確認するのが安全です。

ミス2: 修正液・修正テープを使う

手書きで書き間違えた場合、修正液や修正テープで修正するのは避けてください。FAX送信時に修正部分の境目が黒く写り、不自然になります。書き間違えたら新しい用紙に書き直すのが基本です。

ミス3: 罫線が歪んでいる

定規を使わずに罫線を引くと、線が歪んで見栄えが悪くなります。フリーハンドの罫線は避けてください。

ミス4: 文字が小さすぎる

FAX送信時に文字が潰れることを考慮すると、手書きの文字は**少し大きめ(10〜12mm程度の高さ)**で書くのが安全です。

ミス5: 押印がかすれている

朱肉が乾きかけだったり、印鑑が古くなっていると、印影がかすれます。送信前に印鑑を確認し、はっきり押せるか試してください。

手書きが許される場面と避けるべき場面

手書きでよい場面と、PDF・印刷を使うべき場面の判断基準を整理します。

場面手書きの可否理由
個人間・知人とのやり取り手書きOKカジュアルな関係性で問題ない
中小企業・個人事業主への連絡手書きOK業界によっては手書き文化が残っている
既存取引先への定期送信どちらでも相手の慣習に合わせる
初めての取引先への送信PDF推奨第一印象として整った文書が望ましい
見積書・請求書などの正式書類PDF推奨訂正履歴が残らない印刷物のほうが信頼される
官公庁・公的機関への提出PDF推奨形式的な書類が求められる
法的書類(契約書・覚書)PDF必須改ざん疑義を避けるため、印刷物が標準
医療・金融など機密性の高い分野PDF必須個人情報保護の観点で、手書きは推奨されない

迷った場合は、PDFで作成するほうが無難です。

手書きとPDFのハイブリッド送信

「手書きの印影付き送付状を送りたいが、本文の書類はPDFで保存している」という場面もあります。この場合、以下の方法があります。

  1. 手書きで送付状を作成する
  2. 送付状をスマートフォンで撮影、またはスキャナーで取り込んでPDF化する
  3. 手書き送付状のPDFと本文のPDFを結合する
  4. オンラインFAXサービスから送信する

QuickFax JPでは、PDFファイルを直接送信できるので、手書きの送付状を画像化したPDFも送信可能です。スキャン方法の詳細はスマホからFAXを送る方法を参照してください。

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よくある質問

Q: 手書きの送付状は失礼ですか?

A: 失礼ではありません。ただし、初めての取引先や正式な書類を送る場合は、PDF・印刷のほうが整った印象を与えます。

Q: ペンは何色がいいですか?

A: 黒一色が無難です。青や赤などのカラーペンは、FAXがモノクロ送信のため再現されないか、読みにくくなります。

Q: 押印は必要ですか?

A: 必須ではありません。差出人欄の信頼性を高める目的で、認印を押すケースが一般的です。

Q: 書き間違えたらどうすればいいですか?

A: 新しい用紙に書き直してください。修正液や修正テープはFAX送信時に不自然に写るので、避けたほうが安全です。

Q: 手書きの送付状をPDF化して送ることはできますか?

A: できます。スマートフォンのスキャンアプリで撮影してPDF化すれば、オンラインFAXサービスから送信できます。

まとめ

手書きFAX送付状は、適切な場面で使えば問題ありませんが、初めての相手や正式書類ではPDF・印刷が推奨されます。手書きで作成する場合は、黒のボールペン、定規での罫線、はっきりした押印、書き間違いを避ける丁寧さの4点を意識してください。

例文集はFAX送付状の例文集、書き方の総論はFAX送付状の書き方とテンプレート、送信時間帯のマナーはFAXを送る時間帯のマナーも参考になります。

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QuickFax JP 編集部

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