初めての相手へのFAX送付状 — 自己紹介・宛名・本文の書き方【2026年版】

初めての相手にFAXを送るときの注意点

新規の取引先や問い合わせ先など、これまで接点のなかった相手にFAXを送る場面では、送付状の書き方が普段とは異なります。既存の取引先への送付状をそのまま流用すると、自己紹介が不足したり、唐突な印象を与えたりする可能性があります。

本記事では、初めての相手にFAXを送るときの送付状の書き方を、自己紹介の盛り込み方、宛名の表記、本文の冒頭挨拶、フォローアップ手段の組み合わせの観点から解説します。

初めてFAXを送る場面

「初めての相手」と一口に言っても、状況はいくつかあります。

  • 新規の営業先への提案: 取引のない企業に営業資料を送る場合
  • 問い合わせ・資料請求: 商品やサービスについて初めて問い合わせる場合
  • 新規取引の申し込み: 取引を開始したい相手に提案書類を送る場合
  • 公的機関への申請: 役所や自治体に書類を初めて送る場合
  • 紹介を受けた相手: 既存取引先からの紹介で連絡する場合

それぞれの場面で、送付状の書き方が少しずつ異なります。

送付状に必須の項目(初めての相手向け)

通常の送付状の項目に加えて、初めての相手向けでは以下を厚めに記載します。

項目記載内容
自己紹介会社の業種、提供サービス、所在地
連絡先電話・FAX・メール・住所をすべて記載
件名用件を具体的に明示
本文冒頭「突然のFAXにて失礼いたします」
本文末尾連絡を希望する旨と連絡方法

通常の送付状の基本項目についてはFAX送付状の書き方とテンプレートを参照してください。

自己紹介の盛り込み方

初めての相手は、差出人がどんな会社で何の業種か知りません。会社名だけでは伝わらないので、以下の情報を本文に組み込んでください。

会社の概要を1〜2行で

「弊社は○○の分野で、△△のサービスを提供しております、株式会社□□と申します」のように、業種と主力サービスを簡潔に伝えます。長い会社紹介は不要です。詳細は同送する資料に任せてください。

なぜ相手に連絡したか

「貴社のご事業に関連する内容と存じ」「○○のご紹介を受け」など、連絡の経緯を一言で説明します。これがないと、唐突に営業をかけられた印象になります。

紹介者がいる場合

紹介を受けて連絡している場合は、必ず紹介者の名前を明記してください。「○○株式会社の○○様よりご紹介いただき」と書くだけで、相手の警戒心が大幅に下がります。

宛名の書き方

初めての相手への送付状では、宛名の正確さが特に重要です。

担当者名がわかっている場合

「○○株式会社 ○○部 ○○課 ○○ ○○ 様」のように、会社名・部署名・課・氏名・敬称まで記載します。氏名を間違えるのは失礼にあたるので、事前に電話で確認するか、相手の名刺・公式サイトで確認してください。

担当者名が不明な場合

「○○株式会社 ○○部 御中」のように、会社名と部署名に「御中」を付けます。担当者がわからないまま「○○ ○○ 様」と書くと、相手の名前を間違える可能性があります。

部署もわからない場合

「○○株式会社 御中」のみとし、本文で「○○のご担当者様」と呼びかけます。ただし、宛先が広すぎると誰にも開封されない可能性があるので、可能な限り部署を特定してください。

「様」と「御中」の使い分け

  • 「様」: 個人名に付ける(○○ ○○ 様)
  • 「御中」: 部署や会社など、組織に付ける(○○部 御中)
  • 併用しない: 「○○ ○○ 様 御中」は誤り
  • 「様」と「殿」: ビジネスでは「様」が一般的。「殿」は目上が目下に使う印象がある

本文冒頭の挨拶テンプレ

初めての相手への本文冒頭は、唐突さを和らげる前置きから始めます。

営業・新規取引の場合

拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 突然のFAXにて失礼いたします。 弊社は○○の分野で○○のサービスを提供しております、株式会社△△と申します。

問い合わせ・資料請求の場合

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 突然のご連絡にて失礼いたします。 貴社のホームページを拝見し、○○についてお問い合わせいたしたく、FAXさせていただきました。

紹介を受けた場合

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 ○○株式会社の○○様よりご紹介いただき、ご連絡を差し上げます。 弊社は○○の分野で○○のサービスを提供しております、株式会社△△と申します。

公的機関への提出

○○のご提出について ○○の規定に基づき、下記書類をご提出いたします。 ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。

公的機関への文書では、過度な敬語表現よりも、用件を明確に伝えることを優先してください。

本文末尾とフォローアップ

初めての相手への送付状では、本文末尾で「連絡方法」を明示します。

ご検討いただける場合は、お手数ですが下記までご連絡をいただけますと幸いです。 TEL: 03-XXXX-XXXX Email: [email protected]

何卒よろしくお願い申し上げます。

電話・FAX・メールの3つを記載しておくと、相手が連絡しやすい手段を選べます。

送信後の電話連絡

初めての相手にFAXを送った場合、送信後に電話で一報を入れるのが丁寧です。「先ほど○○の件でFAXをお送りいたしました。お時間のあるときにご確認ください」と伝えれば、FAXが見落とされるリスクが減ります。

電話連絡のタイミングについてはFAXを送る時間帯のマナーを参照してください。

メールでの追加連絡

FAX番号と一緒にメールアドレスがわかる場合は、同じ内容をメールでも送ると確実です。FAXは紙の劣化や見落としのリスクがあるため、複数経路でフォローするのが安全です。

例文: 初めての相手への送付状

以下は、新規営業先に送る送付状の典型的な例です。

FAX送付状

送信日: 2026年○月○日

○○株式会社 ○○部 御中

株式会社△△ 営業部 △△ △△ 〒XXX-XXXX 東京都○○区○○ X-X-X TEL: 03-XXXX-XXXX FAX: 03-XXXX-XXXX Email: [email protected]

件名: 弊社○○サービスのご案内 送信枚数: 本状を含め ○ 枚

拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 突然のFAXにて失礼いたします。

弊社は○○の分野で、○○のサービスを提供しております、株式会社△△と申します。 貴社のご事業に関連する内容と存じ、サービス資料をお送りいたしました。

ご検討いただける場合は、お手数ですが上記連絡先までご一報いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

その他のシーン別例文はFAX送付状の例文集を参照してください。

初めての相手向けの送付状でよくある失敗

失敗1: 自社名だけで業種が伝わらない

「株式会社○○」だけでは、相手が業種を判別できません。「○○の分野で○○のサービスを提供」のように、業種と主力サービスを必ず添えてください。

失敗2: 連絡先が不十分

電話番号だけ、メールアドレスだけ、では相手が連絡しづらくなります。電話・FAX・メール・住所の4点を記載してください。

失敗3: 件名が抽象的

「ご案内」「ご提案」だけでは、相手はFAXを開く動機を感じません。「○○サービスのご案内」「△△プロジェクトのご提案」のように、具体的な件名にしてください。

失敗4: いきなり長文の自己PR

初回のFAXでは、相手はまだ読む動機を持っていません。長文の自己PRは読まれずに捨てられます。本文は10行以内に収めて、詳細は同送する資料に任せてください。

失敗5: 送信時間帯への配慮不足

初めての相手に深夜・早朝にFAXを送ると、第一印象が大きく下がります。営業時間内(9:00〜17:00)に送信するのが鉄則です。詳しくはFAXを送る時間帯のマナーを参照してください。

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フォローアップ手段の組み合わせ

初めての相手への連絡は、FAX1通で完結させるのではなく、複数手段の組み合わせで効果を高めます。

順序手段タイミング内容
1FAX送信営業時間内(10:00〜16:00)送付状+資料
2電話連絡FAX送信から30分以内「FAXをお送りした」旨の一報
3メール送信翌営業日FAX内容のサマリーと連絡先
4再連絡1週間後反応がない場合のリマインド

すべての手段を使う必要はありませんが、重要度の高い案件では複数経路でアプローチすると見落としのリスクを減らせます。

まとめ

初めての相手へのFAX送付状では、自己紹介・宛名の正確さ・本文冒頭の挨拶・フォローアップ手段の4点を意識してください。送付状の総論はFAX送付状の書き方とテンプレート、シーン別の例文はFAX送付状の例文集、送信時間帯のマナーはFAXを送る時間帯のマナーも参考になります。

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QuickFax JP 編集部

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