送付状はシンプルでもよい
FAX送付状の標準的な書き方では「拝啓〜敬具」を含む丁寧な形式が紹介されることが多いですが、すべての場面で長い送付状が必要なわけではありません。社内連絡、ルーチン業務、毎日のように送る取引先への送信などでは、シンプルで短い送付状のほうが適切です。
長文の送付状を毎回作成するのは時間の無駄であり、相手にとっても読む負担が増えます。本記事では、シンプルに済ませるための最低限の要素と、コピーして使える簡易テンプレートを紹介します。
簡易テンプレでよい場面
簡易な送付状でも問題ない場面は、以下のとおりです。
- 社内連絡: 部署間・支店間の業務連絡
- ルーチン業務: 毎日・毎週の発注書送信、定期報告書の送信
- 既知の取引先への定型連絡: 双方が用件を理解している継続的なやり取り
- 個人事業主同士の簡易連絡: 知人や近しい取引先への送付
- 公的機関への定型書類: 様式が決まっている申請・届出書
逆に、初めての相手や正式書類の送付では簡易テンプレを使うべきではありません。後述の「長文が望ましい場面」を参照してください。
必要最低限の要素
シンプルな送付状でも、以下の項目は省略しないでください。
| 項目 | 記載理由 |
|---|---|
| 送信日 | 受信側で書類管理に必要 |
| 宛先 | 誤配を防ぐ |
| 差出人 | 受信側が問い合わせる際に必要 |
| 件名 | 内容を一目で把握させる |
| 送信枚数 | ページ抜けの確認 |
逆に、以下の要素は簡易テンプレでは省略できます。
- 時候の挨拶(「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」など)
- 「拝啓〜敬具」の前文・結語
- 長い自己紹介
- 付帯の連絡先(メールアドレス、住所など。電話番号があれば十分)
簡易テンプレ1: 最小構成
最も短く済ませたい場面の例です。社内連絡や定例業務に向いています。
FAX送信票
日付: 2026/○/○
宛先: ○○株式会社 ○○ 様 FAX: 03-XXXX-XXXX
差出人: △△ △△(□□部) TEL: 03-XXXX-XXXX
件名: ○○の件 枚数: 本状含め ○ 枚
○○の書類をお送りします。 ご確認をお願いします。
使う場面: 社内連絡、ルーチン業務、既知の取引先。 ポイント: 「拝啓」を省略しても失礼にはなりません。本文は2〜3行で十分です。
簡易テンプレ2: 業務用ルーチン版
毎日・毎週の発注書送信など、定型化された業務向けです。
発注書送付
送信日: 2026/○/○
○○株式会社 ご注文受付ご担当者様 FAX: 03-XXXX-XXXX
株式会社△△ 購買部 △△ △△ TEL: 03-XXXX-XXXX
件名: ○月○日付発注書 枚数: 本状含め ○ 枚
平素より大変お世話になっております。 標記の発注書をお送りいたします。 ご対応のほどよろしくお願いいたします。
使う場面: 定期発注、定例報告書、繰り返し発生する業務。 ポイント: 「平素より〜」の1行だけで挨拶を済ませます。本文は3行以内に収めてください。
簡易テンプレ3: 個人間・カジュアル版
個人事業主同士のやり取りや、知人への送信向けです。
FAX送付状
2026年○月○日
○○ ○○ 様 FAX: 03-XXXX-XXXX
△△ △△ TEL: 090-XXXX-XXXX
件名: ○○の資料 枚数: 本状含め ○ 枚
いつもお世話になっております。 先日お話しした○○の資料をお送りします。 ご不明点はお電話ください。
使う場面: 個人事業主同士、知人、カジュアルな連絡。 ポイント: 敬語表現は最低限でかまいません。電話番号を記載すれば、メールや住所は省略できます。
簡易テンプレ4: 受信確認依頼付き版
短く済ませたいが受信確認だけはしたい場合の例です。
FAX送信票
日付: 2026/○/○
○○株式会社 ○○ 様 FAX: 03-XXXX-XXXX
株式会社△△ △△ TEL: 03-XXXX-XXXX
件名: ○○の件 枚数: 本状含め ○ 枚
○○をお送りします。 受領後、お電話で一報をお願いいたします。
使う場面: 重要だが定型化されたやり取りで、受領確認だけは欲しい場合。 ポイント: 「受領後、一報をお願いします」の1行で受信確認を依頼できます。
通常の送付状と簡易テンプレの比較
長文と簡易テンプレの違いを整理します。
| 項目 | 通常の送付状 | 簡易テンプレ |
|---|---|---|
| 文字数 | 200〜400文字 | 50〜150文字 |
| 「拝啓〜敬具」 | あり | なし |
| 時候の挨拶 | あり | なし |
| 自己紹介 | 1〜2行 | なし |
| 連絡先 | 電話・FAX・メール・住所 | 電話のみ |
| 件名 | 具体的に記載 | 簡潔に記載 |
| 用途 | 初めての相手・正式書類 | 社内連絡・ルーチン業務 |
通常版の例文はFAX送付状の例文集、書き方の総論はFAX送付状の書き方とテンプレートを参照してください。
長文が望ましい場面(簡易テンプレを避ける)
以下の場面では、簡易テンプレを使わず、丁寧な送付状を作成してください。
初めての相手
新規取引先や問い合わせ先に簡易テンプレを送ると、ぶっきらぼうな印象を与えます。自己紹介と挨拶を含む通常版を使ってください。詳しくは初めての相手へのFAX送付状を参照してください。
正式な書類の送付
契約書、見積書、請求書などの正式書類では、送付状も丁寧な形式が望まれます。
督促・問い合わせ
返答が遅れている相手への督促では、簡易テンプレだと冷たい印象を与えます。「行き違いの際はご容赦いただきたく存じますが」のような配慮の一言が必要です。
官公庁・公的機関
公的機関への提出では、形式的な送付状が求められる場合があります。簡易テンプレは避けてください。
お礼の連絡
お礼の意を伝える送付状では、丁寧な表現を使ってください。簡易テンプレでは感謝が伝わりません。
長文が逆に失礼になる場面
一方で、以下の場面では長文の送付状が逆に不適切と受け取られる可能性があります。
毎日のように送る相手
毎日同じ取引先に発注書を送る場合、毎回「拝啓」から始まる長文を付けると、相手は読み飛ばすか、煩雑に感じます。簡易テンプレで十分です。
社内のルーチン連絡
社内向けの定例業務では、形式的な送付状は不要です。最小構成のテンプレで対応してください。
緊急の連絡
至急の連絡では、長文の挨拶よりも要件を素早く伝えることが優先されます。「【至急】○○の件」と件名で示し、本文は短くまとめてください。
双方が了解している定型業務
注文書のFAXバック(相手から送られてきた注文書に記入して返送する)など、双方が内容を理解している場合は、送付状自体を省略してもかまいません。
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QuickFax JP を見る →簡易テンプレを使うときの注意点
件名は省略しない
「件名: ○○の件」は短くてもよいですが、省略しないでください。件名がないと、相手は何のFAXかすぐに判断できません。
送信枚数は必ず記載する
短いテンプレでも、送信枚数は必須です。ページ抜けの確認に使われます。
連絡先は最低でも電話番号を
メールアドレスや住所は省略できますが、電話番号は必ず記載してください。問い合わせがあった際に連絡手段がなくなります。
件名と本文の整合性
「件名: 見積書の送付」と書いておきながら、本文で「請求書をお送りします」と書くようなミスを避けてください。コピーして使う場合は、件名と本文の両方を更新してください。
デジタル送付状で簡易テンプレを使う
オンラインFAXの自動送付状機能を使えば、簡易テンプレの管理が不要になります。差出人名・件名・メッセージを入力するだけで、必要な要素が揃った送付状が自動生成されます。
QuickFax JPの自動送付状の場合、メッセージ欄に「○○の書類をお送りします。ご確認をお願いします。」のような短い文を入れるだけで、簡易テンプレと同等の送付状が作れます。日付・宛先・枚数は自動で入るため、記載漏れの心配もありません。
まとめ
FAX送付状は、すべての場面で長文を作る必要はありません。社内連絡、ルーチン業務、既知の取引先などでは、簡易テンプレで十分対応できます。本記事のテンプレ4種類をベースに、自分の業務に合わせて使い分けてください。
通常の例文はFAX送付状の例文集、書き方の総論はFAX送付状の書き方とテンプレート、送信マナーはFAXを送る時間帯のマナーも参考になります。
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