WindowsパソコンからFAXを送る方法
「パソコンから直接FAXを送れないか?」と考えたことがある方は多いでしょう。Windows 10/11には**「Windowsファックスとスキャン」**というFAX機能が標準搭載されていますが、実はこの機能にはFAXモデムが必要です。
この記事では、Windows標準のFAX機能の現実と、モデムなしでブラウザからFAXを送る方法を詳しく解説します。
「Windowsファックスとスキャン」とは
「Windowsファックスとスキャン」は、Windows Vista以降に搭載されているFAX送受信アプリケーションです。Windows 10およびWindows 11にも引き続き搭載されています。
Windows 11での起動方法
- タスクバーの検索ボックスに 「ファックス」 と入力
- 「Windows ファックスとスキャン」 が表示されるのでクリック
- アプリが起動する
Windows 10での起動方法
- スタートメニューを開く
- 「Windows アクセサリ」 フォルダの中に 「Windows FAX とスキャン」 がある
- クリックして起動
または、どちらのOSでも Win + R キーで「ファイル名を指定して実行」を開き、wfs と入力してEnterで起動できます。
FAXモデムが必要という壁
起動すると「FAXモデムに接続されていません」または「ファックスアカウントを設定してください」というメッセージが表示されます。これが最大の壁です。
「Windowsファックスとスキャン」でFAXを送信するには、以下が必要です。
- USB接続のFAXモデム(PCI内蔵タイプは現在のPCにはスロットがほぼない)
- 固定電話回線(アナログ回線)のモデムへの接続
- モデムのドライバ(Windows 11用のドライバが提供されていないモデムも多い)
2026年にFAXモデムを使うのは現実的か
結論: ほぼ不可能です。 理由は以下の通りです。
- 販売されているUSB FAXモデムが極めて少ない: 大手メーカーはほぼ撤退。Amazonで数千円の海外メーカー製品が少数あるのみ
- Windows 11対応ドライバの不在: 古いモデムのドライバはWindows 7/8時代で更新が止まっていることが多い
- 固定電話回線の必要性: 光回線のみの家庭が増えており、アナログ電話回線を引いていない世帯も多い
- FAXを送るためだけの投資としてはコストが見合わない: モデム代(3,000〜5,000円)+回線工事費+月額回線料
モデムを買わなくても、今すぐ送れます
QuickFax JPならブラウザを開くだけ。PDFをアップロードして3分で送信完了。登録不要・月額不要、基本料金¥50+1枚¥50です。
QuickFax JP を見る →ブラウザからオンラインFAXで送信する方法(おすすめ)
モデムを用意する代わりに、ブラウザ(Edge / Chrome)からオンラインFAXサービスを使うのが最もシンプルな方法です。
QuickFax JPを使った送信手順
ステップ1: PDFファイルを用意する
送りたい書類をPDF形式で準備します。Windowsには複数のPDF作成方法があるので、後述の「WindowsでPDFを作成する方法」を参考にしてください。
ステップ2: QuickFax JPにアクセス
EdgeまたはChromeで QuickFax JP にアクセスします。
ステップ3: PDFをアップロード
送信フォームにPDFファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」ボタンから選択します。
エクスプローラーからブラウザにドラッグ&ドロップするのが最も手軽です。
ステップ4: FAX番号を入力
送信先のFAX番号を市外局番から入力します(例: 03-1234-5678)。
ステップ5: 送付状を設定(任意)
差出人名・件名・メッセージを入力すると送付状が自動生成されます。送付状は無料です。
ステップ6: 決済して送信
料金を確認し「決済して送信」をクリック。Stripeの安全な決済画面でクレジットカード情報を入力して決済します。
ステップ7: 送信完了
1〜5分で相手のFAX機に届きます。送信状況は画面でリアルタイム確認できます。届かなかった場合は自動で全額返金されます。
各ブラウザでの対応状況
| ブラウザ | 対応 | 備考 |
|---|---|---|
| Microsoft Edge | ○ | Windows標準。動作確認済み |
| Google Chrome | ○ | 最も利用者が多い。問題なし |
| Firefox | ○ | 問題なし |
| Brave | ○ | Chromiumベース。問題なし |
| Internet Explorer | × | サポート終了済み。Edgeを使ってください |
WindowsでPDFを作成する方法
FAX送信にはPDF形式のファイルが必要です。Windowsには標準でPDF作成機能が搭載されています。
方法A: 「Microsoft Print to PDF」を使う(最も汎用的)
Windows 10/11には**「Microsoft Print to PDF」**という仮想プリンターが標準搭載されています。あらゆるアプリケーションから、「印刷」メニューを使ってPDFを作成できます。
- PDF化したいファイルを開く(Word、Excel、メモ帳、Webページなど何でもOK)
- Ctrl + P で印刷ダイアログを開く
- プリンター一覧から 「Microsoft Print to PDF」 を選択
- 「印刷」 をクリック
- 保存先とファイル名を指定して 「保存」
この方法の最大のメリットは、あらゆるファイルをPDF化できる点です。WordもExcelもWebページも、印刷できるものは全てPDFにできます。
方法B: Windowsの「スキャン」アプリでスキャン→PDF化
紙の書類をスキャンしてPDFにする場合は、Windows標準の「スキャン」アプリを使います。ただし、スキャナー(またはスキャナー付き複合機)が必要です。
- 「スキャン」アプリを起動(検索で「スキャン」と入力)
- スキャナーが検出されたら、ファイルの種類を 「PDF」 に設定
- 「スキャン」 ボタンをクリック
- スキャン結果を確認して保存
スキャナーがない場合は、次の「スマホで撮影→転送」の方法を使いましょう。
方法C: スマホで撮影→OneDrive経由でPCに転送
スキャナーがなくても、スマホで書類を撮影してWindows PCに転送する方法があります。
OneDrive経由の場合
- スマホでOneDriveアプリを開く
- 「+」→「スキャン」で書類を撮影(自動でトリミング・補正される)
- PDF形式で保存
- WindowsのOneDriveフォルダに自動同期される
- 同期されたPDFをQuickFax JPにアップロード
メール経由の場合
- スマホで書類を撮影
- 自分宛にメールで画像を送信
- PCでメールを開き、添付画像をダウンロード
- 「Microsoft Print to PDF」でPDFに変換
方法D: スマホアプリで直接スキャン→PDF化
- Microsoft Lens(無料): 撮影→自動補正→PDF保存。OneDrive連携でPCに即転送
- Adobe Scan(無料): OCR付きの高品質スキャン
- Google ドライブのスキャン機能: Android標準搭載
Windows 11 と Windows 10 の違い
「ファックスとスキャン」の場所
| OS | アプリの場所 |
|---|---|
| Windows 11 | 検索で「ファックス」→「Windowsファックスとスキャン」 |
| Windows 10 | スタートメニュー →「Windows アクセサリ」→「Windows FAX とスキャン」 |
Windows 11ではスタートメニューの構成が変わり、「Windowsアクセサリ」フォルダがなくなりました。検索から起動するのが確実です。
PDF作成機能の違い
| 機能 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| Microsoft Print to PDF | ○ | ○ |
| スキャンアプリ | ○(デザインが新しい) | ○ |
| Snipping Tool のPDF保存 | ○(対応済み) | ×(PNG/JPGのみ) |
基本的な機能は同じですが、Windows 11ではSnipping Tool(スクリーンショットツール)がPDF保存に対応しています。画面の一部をキャプチャしてPDF化する場合に便利です。
法人PCでの注意点
セキュリティポリシーによる制限
企業が管理するPCでは、以下の制限がかかっている場合があります。
- 外部Webサービスへのアクセス制限: プロキシやファイアウォールでQuickFax JPにアクセスできない場合は、IT部門に許可を申請してください
- ファイルアップロードの制限: DLP(Data Loss Prevention)ポリシーにより、社外へのファイルアップロードが制限されている場合があります
- クレジットカード決済の制限: 法人カードの利用ポリシーを確認してください
これらの制限がある場合は、個人のスマホからQuickFax JPを利用するか、IT部門に相談してください。
Active Directory環境での利用
Active Directory管理下のPCでも、ブラウザからQuickFax JPにアクセスする分には特別な設定は不要です。ただし、前述のプロキシ設定やファイルアップロード制限が適用される場合があります。
WindowsでFAX用にPDFを最適化するテクニック
ファイルサイズの圧縮
高解像度の画像を含むPDFはファイルサイズが大きくなります。FAX送信には10MB以下のPDFが必要です。
Windows標準機能で圧縮する方法:
- PDFを任意のアプリで開く
- Ctrl + P →「Microsoft Print to PDF」を選択
- 「詳細設定」で品質を「中」に設定
- PDFとして再保存
これで画像の解像度が適度に下がり、ファイルサイズが小さくなります。FAXの解像度は200dpi程度なので、多少品質を落としても送信結果に影響はありません。
複数のファイルを1つのPDFに結合する
複数の書類を1通のFAXで送りたい場合、事前にPDFを結合しておく必要があります。
Microsoft Edgeで結合する方法(Windows 11):
- 結合したいPDFファイルの1つをEdgeで開く
- 左側のサムネイルパネルを表示
- 別のPDFファイルをドラッグ&ドロップでサムネイルパネルに追加
- ページの順序をドラッグで調整
- Ctrl + S で保存
無料ツールを使う方法:
- PDFsam Basic(無料・オープンソース): 複数PDFの結合・分割・回転が可能
- Smallpdf(Webサービス): ブラウザ上でPDFの結合が可能。1日2回まで無料
ページの向きを修正する
スキャンした書類が横向きのPDFになることがあります。
Edgeで回転する方法:
- PDFをEdgeで開く
- ツールバーの 回転ボタン をクリック
- 正しい向きになったら Ctrl + S で保存
カラー→白黒に変換する
FAXはモノクロで送信されるため、カラーPDFを事前に白黒に変換しておくと、相手側での印刷品質が安定します。
Microsoft Print to PDFでの変換:
- カラーPDFを開く
- Ctrl + P → 「Microsoft Print to PDF」を選択
- 「カラー」設定を 「白黒」 に変更
- PDFとして保存
メールの添付ファイルをそのままFAXする
ビジネスシーンでは、メールで受け取った添付ファイルをFAXで転送する場面がよくあります。
Outlookの場合
- メールの添付PDFを右クリック → 「名前を付けて保存」
- デスクトップやダウンロードフォルダに保存
- QuickFax JPにアップロード
Gmailの場合(ブラウザ版)
- 添付ファイルのダウンロードアイコンをクリック
- ダウンロードフォルダに保存される
- QuickFax JPにアップロード
添付ファイルがWord/Excelの場合
- ファイルをダウンロードして開く
- Ctrl + P →「Microsoft Print to PDF」でPDFに変換
- 変換したPDFをQuickFax JPにアップロード
よくある質問
Q: 「Windowsファックスとスキャン」でモデムなしにFAXを送る方法はありますか?
A: ありません。「Windowsファックスとスキャン」は必ずFAXモデムが必要です。モデムなしでFAXを送るには、オンラインFAXサービスをブラウザから利用してください。
Q: Windows標準機能だけでFAXを送れますか?
A: FAXモデムと固定電話回線を用意すれば、「Windowsファックスとスキャン」で送信可能です。しかし2026年現在、モデムの入手やドライバの互換性の問題から、実用的ではありません。
Q: 会社のPCでオンラインFAXを使っても大丈夫ですか?
A: QuickFax JPはWebブラウザのみで動作し、ソフトウェアのインストールは不要です。ただし、社内のセキュリティポリシーによってはファイルアップロードが制限されている場合があります。利用前にIT部門に確認することをおすすめします。
Q: WordやExcelのファイルをそのままFAXできますか?
A: 直接は送信できません。「Microsoft Print to PDF」でPDFに変換してからアップロードしてください。Ctrl + P →「Microsoft Print to PDF」を選択 → 保存、の3ステップでPDFが作成できます。
Q: Windows 7やWindows 8.1からでも使えますか?
A: QuickFax JPはブラウザベースのサービスなので、最新版のChrome、Edge、Firefoxが動作するWindowsであれば利用可能です。ただし、Windows 7やWindows 8.1はMicrosoftのサポートが終了しているため、セキュリティの観点からWindows 10以降へのアップグレードを強くおすすめします。
Q: タブレットPC(Surface等)からでも送れますか?
A: はい。Surface等のWindowsタブレットでも、ブラウザからQuickFax JPにアクセスしてFAXを送信できます。タッチ操作でのPDFアップロードにも対応しています。Surface Proに付属のタイプカバーがなくても、タッチ操作だけで送信可能です。
Q: 「Microsoft Print to PDF」が見つかりません
A: Windows 10/11では通常プリインストールされていますが、何らかの理由で削除されている場合があります。「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」→「プリンターまたはスキャナーを追加します」から「Microsoft Print to PDF」を追加できます。それでも見つからない場合は、「Windowsの機能の有効化または無効化」で「Microsoft PDF印刷」にチェックを入れてください。
Q: PDFにパスワードがかかっているファイルは送れますか?
A: パスワード保護されたPDFはそのままではアップロードできません。パスワードを入力してPDFを開いた後、**Ctrl + P →「Microsoft Print to PDF」**で新しいPDF(パスワードなし)として保存してからアップロードしてください。
まとめ
Windowsの「ファックスとスキャン」機能はFAXモデムが必須であり、2026年現在は実用的ではありません。モデムを買わなくても、ブラウザからオンラインFAXサービスを使えば簡単にFAXを送信できます。
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